藤井製作所プレス加工一貫生産・樹脂成形・両技術の融合
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カール加工(カーリング加工)とは?ヘミング加工との違いも解説

精密プレス加工のプロフェッショナルとして、藤井製作所は多品種・小ロットから量産まで幅広いニーズに対応してきました。お客様の設計意図を最大限に活かす加工技術をワンストップでご提供しています。今回はそうした技術力の一端として「カール加工(カーリング加工)」について、加工原理から適用事例までを詳しく解説します。


カール加工とは

カール加工とは、金属板材の端部を丸めて筒状に巻き込む加工方法です。切断したままの板材端部は鋭利でケガの原因となったり、強度面で不安を抱えたりしますが、カール加工を施すことでこれらの課題を一挙に解決できます。 断面が円形に近い形状になることで、独自の強度・安全性を実現できる点が特徴です。

カール加工とヘミング加工の違い

端部処理として比較されることが多い「カール加工」と「ヘミング加工」ですが、加工方法と得られる効果には明確な違いがあります。

項目 カール加工 ヘミング加工
加工方法 端部を筒状に巻き込む 端部を折り返して重ね合わせる
断面形状 円形(筒状) 平面的な二重折り返し
安全性 鋭利な切断面を完全に内側へ巻き込む 折り返しにより切断面を隠す
強度 巻き込み部の剛性が高い 折り返し部の面剛性が高い
意匠性 丸みのある柔らかい外観 フラットでシャープな外観
適した形状 曲面・筒状部品、開口部の端部処理 平板部品の端部、パネル類

カール加工は端部を丸く巻き込むため、開口部やパイプ状の部品など曲面を持つ形状に適しています。一方、ヘミング加工は端部を平らに折り返すため、自動車のボンネットやドアパネルのような平板部品の端部処理に多く使われます。

どちらも「切断面を露出させない」という目的は共通していますが、求められる外観・強度・形状によって最適な加工方法は異なります。設計段階で部品の用途や形状特性を踏まえて選定することが重要です。

カール加工のメリット

安全性の向上
鋭利な切断面がなくなるため、製品の取り扱い時や組み立て作業時のケガのリスクを大幅に低減できます。人が直接触れる製品では特に重要な要素です。

強度の向上
端部が筒状に巻き込まれることで、その部分の剛性が高まり、変形や歪みに対する耐性が向上します。

意匠性の向上
カールされた端部は滑らかで均一な見た目になるため、製品の外観品質を高める効果もあります。

軽量化への寄与
補強材を別途追加せずに端部強度を確保できるため、部品全体の軽量化にもつながります。

カール加工が活用される製品・業界

  • 自動車部品:ブラケットやカバー類など
  • 家電製品:筐体やパネル部品
  • 医療機器・厨房機器:人が直接触れる機会の多い製品

これらの分野では、安全性と意匠性の両立が強く求められるため、カール加工の採用が進んでいます。

加工の難しさと技術的な見どころ

カール加工は原理こそシンプルですが、実際の量産では高い技術力が求められます。

  • 材料の板厚や材質によって、巻き込みの精度が大きく変わる
  • カール径や真円度を安定させるための金型設計が重要
  • 製品形状によっては、金型のクリアランスや送り精度の調整がより難しくなる

こうした条件をクリアし、安定した品質で量産を実現するには、金型設計と加工条件の蓄積されたノウハウが不可欠です。

藤井製作所の対応力

藤井製作所では、試作から量産まで一貫してプレス加工に対応しています。さまざまな材質・板厚レンジでの加工実績があり、お客様の設計要件に応じた最適な金型設計・加工条件のご提案が可能です。

シンプルな端部処理から、形状や精度面で要求の高いカール加工まで、幅広いご相談に対応しております。

お問い合わせ

カール加工に関するご相談やお見積りは、お気軽にお問い合わせください。図面やご要望をいただければ、加工可否や概算コストについて迅速にご回答いたします。

まとめ

カール加工は、金属端部の安全性・強度・意匠性を同時に高める優れた加工技術です。ヘミング加工との違いを理解し、製品形状や用途に応じて最適な端部処理を選択することが、品質とコストの両立につながります。藤井製作所では、こうした技術力を活かし、お客様の製品づくりをトータルでサポートいたします。